障害者のグループホームに入るために 記録

グループホームにたどり着く日記

入所施設にたぶん

突然、たぶん入所が決まりました。

グループホームではなく、入所施設です。

たぶん、というのはまだ契約に至ってないからです。

長男に関わる関係機関の人たちが

推してくれたのだと思います。

長男の場合は、まず家から離れて

環境調整をすること。

イライラする気持ちから、

他害や物損にならずに済む方法を

習得すること。

その上で、グループホームへの移行を

目指すこと。

それが課題だと言われました。

うちの場合は、それを親がやっても

本人が受け入れないだろうと。

人に託すことにしました。

私たち家族と長男が

また「家族」としてよい関係になれるように

離れることにしました。

長男は「物を壊しちゃうから、家にいるのは

辛い、家を出たい」

と話したそうです。

きっとまだ、入所の居心地とか

ずっとそこで暮らすこととか

あまりよくわかっていないと思います。

「ぼく、行くことに決めた。

お引越しする。お世話になりました」と

本人の気持ちの展開が早すぎて

笑っちゃうところもありますが

応援するよ。

入所施設のエントリー

近隣の入所施設のエントリーを2カ所している。

どちらも社会福祉法人だ。

グループホームも入所施設も、

もうどこも一杯で、待機も多く

エントリーすらできないところが多い。

エントリーできたのは、

近隣では大きな法人で

割と人気があるので

エントリーできただけでも、奇跡的。

近隣にこだわるのは、

今通っている事業所が、送迎をしてくれるから。

生活も通う事業所も替わるのは

本人にとって相当な負担になると考えたから。

どちらも法人内の待機者を優先とするため

入所は難しいですよ、と言われている。

今年になって、2カ所それぞれ

空きが出たそうで、その連絡がきた。

エントリーしている人の中から、

優先順位を決めるそうだ。

全く期待はせずに、

それでも手続きはしていく。

それを、毎回積み重ねていくしかない。

グループホームの課題②

ここのグループホームは、

自分で洗濯をして、干すのだそう。

お風呂に入るときに、洗濯機を回し

部屋のベランダか、室内に干す。

難しい場合は、できるようになるまで

世話人さんが一緒にやってくれる。

家では洗濯機を使わせていない。

でも、洗濯機は2回修理した。

スイッチを叩き壊したり、

蹴飛ばしすぎて動かなくなったから。

洗濯ばさみは使えるけれど

どうせ怒って投げるから

洗濯物を干すことも

取り込むことも、していない。

案の定、スイッチを押すことはできるけど

洗剤をどれくらい入れていいか

わからない。

干すことはなんとかできたけれど

いつ、取り込んでいいのか

乾いているのか、乾き切ってないのか

全体や、布が重なる部分、ポケットや

脇のあたりとか、を触ってみること。

触ってみて、乾いているかどうかの判断。

朝干したら、いつ頃乾くのか

季節によっても違うし

洗濯物と一緒に虫を取り込んだら、嫌だ。

洗濯はできますか?

洗濯の工程がたくさんあって、

どこができて、どこがわかるのか。

感覚に頼ることがとても多い。

グループホーム体験2日目

体験2日目は、ホームから事業所に行って

事業所からホームに戻る。

自宅からは一人で通っているが

知らない場所なのと

負担が少ない方がいいだろうということで

事業所が送迎してくれる。

持っていく水筒は、

前日に世話人さんに渡しておけば

洗って、夜間用のお茶を入れてくれて

室内で朝まで置いておく。

夜に飲みたくなったら、

その水筒から飲む。

翌朝に、新しくお茶を入れてくれて

事業所に持たせてくれる。

ありがたい。

たまたま、フリーマーケットのイベントなので

事業所に行ってみた。

元気に活動していて、

「眠れた?」と聞いたら

「うん、眠れたよー」と。

元気で安心。

とりあえず、眠れれば十分。

明日は帰る。

グループホームの課題①

グループホーム1日目の課題。


室温の調整

まだ残暑で暑く、部屋も2階建ての2階。

エアコンがないと暑い。

家では自分の部屋がないので

室温の設定はしたことがない。


気温がどれくらいなら暑いのか

どれくらいなら寒くなるのか。

季節はわかっても、その移り変わりは

よくわからない。


室温だけでなく、衣類も

長袖か半袖か、わからない。


気温が同じ20℃でも、

秋は涼しく感じるし、春は暖かく感じる。

気温計で、温度の数値はわかっても

エアコンを何度にセットするのか

つけたままでいいのか、

タイマーで切った方がいいのか


わからない。


加えて、寒かったら温度を「上げる」

暑かったら「下げる」ことの

理解が十分ではないので、

この「上げる」「下げる」が難解だ。


前の日や当日に、天気予報を見て

着るものの準備をすることは

数字だけ見て判断することは

長男にはとても難しい。


(それ以前に、自宅のテレビは叩き壊したので、もう何年もテレビがない…)





グループホーム体験1日目

グループホーム1日目


金曜日の通所後に、

緊張している長男と

ちょっとしたおやつを外食して、

グループホームに送って行った。


前日の荷物の搬入に、

一緒に行っていなかったので、

部屋に入って荷物の確認をした。


自宅と同じようにしていたので

場所が違っても、支度はできそう。


本人が心配しているのは

ご飯やお風呂の時間、

呼びに来てくれるか、ということだった。


はじめてなので、世話人さんが

声をかけてくれること

支度の確認をしてくれる。


ふと、気がついたのだが

残暑厳しく、部屋が暑い。

本人は何も言わないけれど

エアコンを自身で調節したことがない。


世話人さんにお願いして、

寝る時にタイマーのセットをお願いした。


ショートステイは一泊二日で

何度も経験しているし、

トイレの場所もわかる。


うっかり、土曜日のおやつを買うのを

忘れてしまった。

冷蔵庫の共用スペースに

500mlのペットボトルと

菓子パンくらいなら入りそう。

翌日の通所先に持って行くことを

約束して、早々に帰宅した。



金曜日の通所後にグループホームに行き

翌日の土曜日はたまたま通所があって

通所先が車で送迎してくれる。

日曜日の午前中に帰宅する。


二泊三日の体験。


体験準備

体験準備


前日に荷物を持っていった。

たったの二泊だけれど、

「生活」ができるか、体験する。


共同生活なので、

他にも暮らしている人がいて、

世話人さんが1人、泊まってる。

お風呂も、トイレも共用で

洗濯も自分でする。

部屋の掃除、通所の準備や片付け。

食事や共用部分の使い方のルール。


家とは違うことも、あるかもしれない。


物損があることや、自傷他害があることは

伝えないでおくことにした。

まず、先入観を持たれたくないのと

二泊三日の期間に、そのような行動は

ほとんど絶対に出ない。

体験が終わったら、伝える。


お風呂用のバッグに

着替え、シャンプー、タオル、足拭きマット

一覧表をカードにして袋に貼って

準備ができるように。

足拭きマットは、荷物になるので

フェイスタオルを半分に折って縫ったものを

用意した。


通所で使うものも、

カードにしておいた。


うつ伏せに寝るので

頭側に防水シーツとバスタオルを敷いた。

(ベッドと寝具は貸し出し)


ランドリーボック

ティッシュ

蓋付きのゴミ箱にビニールをセット

不織布マスクは、そこに捨てる。


目覚まし時計

懐中電灯。


携帯電話を持っていないので

iPadでメールができるようにした。

Wi-Fiはあるので、セット。

ちなみに、自分のiPadは、

粉々にしてしまったので

私の仕事用のを貸した。


イヤホンや充電コンセント。


荷物はそれくらい。


受給者証の記載を見て

家賃は全額補助だったので

食事代や雑費、共用費が

後日、請求されるそうだ。


おやつは自分で購入、準備しなくてはならず

冷蔵庫は15センチ四方くらいの

トレイに入るくらいしか

入れられない。

なので、冷蔵庫に入れるものは

毎日買うことになる。

ホーム周囲にお店はなく、

通所で使う駅前まで行かなくてはならない。


自宅がある地域であれば

あそこに店がある、ここに行けば何がある、

って、わかるのに、

未知に迷うので、探しにも行けない。


うちの子のような

重い知的障害があって

特性も強い人は、

そういう当たり前の暮らしですら

難しいのだ。


緊張も不安も強くなる。


二泊三日の生活は

長いのだろうか。